読み | へんじゃく |
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品詞 | 名詞 |
カテゴリ |
(1)中国、戦国時代の伝説的な名医。生没年不詳。姓は秦(Qin)(シン)、名は越人(Yueren)(エツジン)。渤海郡(Bohai Jun)(ボッカイグン)鄭(Zheng)(テイ)の人。 長桑君(Zhangsang Jun)に学び、禁方の口伝と医術の秘伝書とを受けて名医となり、扁鵲と呼ばれる。趙簡子(Zhao Jianzi)を救い、死んだと思われたカク(*)(Guo)の太子を蘇(ヨミガエ)らせたことなどが知られる。 秦の太医令丞李醯(Li Xi)(リ・ケイ)が差し向けた刺客に殺された。 その事績は紀元前8世紀から紀元前4世紀にわたり、数種の名医の逸話が扁鵲一人に集約されたものと考えられる。 ハリ(鍼)治療の始祖ともされる。 (*)「カク」は「((「孚」の「子」を「寸」に換える)偏+「虎」)」。
(2)帝王黄帝のときの名医。 鳥の姿をしていたとも。